2014年2月21日金曜日

3回目の(笑)ネタバレ注意・・・





今日は、いい天気だった~(^◇^)

ゆうべも星がすごくきれいだったしなー(^◇^)



あたしはゆうべ
3回目に行って来たwww

「永遠の0」

あたし、どんだけ好きなん?(^_^;)
「永遠の0」



2回観たって人は何人かいた。

3回観るのって、どうなん?て思ったけど、

あたしは観たかった(T_T)



チンタオから帰っても、まだ上映していたから
いつか行こうと思っていた。

ゆうべ、行く機会がやって来た(^^)



友達は初めて観る。

友達はやっぱり泣いていた。
恥ずかしいのか、こっそり泣いていた(^_^;)

あたしもやっぱり泣いた。


あたしはたくさんの人にこの映画を観て欲しい。

だから、友達にも「観て」とよく言っている。


国内映画ランキング8週連続1位の「永遠の0」。
大ヒットじゃ。

今週、生田斗真の「土竜の唄」に1位を奪われた。

今年?去年?今年度?
どの括りかわからんけど、
連続1位は「風立ちぬ」とタイらしい。
超える事は出来んかったが、
興行収入は1位になる見込みだとか・・・。

岡田くんの大河は苦戦してるらしいけど、
こっちは大ヒット!

当然か(^_^;)







今回も少しネタバレしてみようと思う。

いや・・・かなり(^_^;)
めちゃかなりのネタバレ。

んーーー
上映が始まって2ヶ月経つし、いいよね?(^_^;)

知りたくない人はスルーして下さい。







佐伯健太郎(三浦春馬)の祖母の葬式から
この話は始まる。

母の本当の父(祖父)がどんな人だったのか。
姉と二人で調べる事になった。

現在の祖父・賢一郎に調べる事の許しを貰い
調査開始。


戦友会に連絡を取り、
「宮部久蔵を知りませんか?」と。

宮部を知っている何人かと会いながら、
皆が口々に
「臆病者だった。空を逃げ回っていた。
    海軍の恥さらし。お命大事の卑怯者」
と証言し、調べるのが半ばイヤになっていた
孫の健太郎と姉の慶子。


だけど、井崎の証言を聞いてから、
祖父の宮部に愛情が湧いてくる。

もう少し調べてみようと思い
調査は続いた。






家族の為に
生きて帰る強い意志を持っていた宮部久蔵。

自分だけが生きていたかったんじゃなく、
若い部下達も死に急いで欲しくなかった。

ゼロ戦搭乗員の宮部は
かなりの腕を持ちながら、
混戦から逃げていた。

生き残るために、
搭乗員としての腕を磨いた。
人一倍、訓練や鍛錬を重ねて
敵機に撃ち落とされないよう努力をしていた。

同僚達から批判され、バカにされ、体罰もされ・・・
けど、意志を貫こうとしていた。





日本軍の形勢がだんだん不利になり、
とうとう神風特攻隊が出る事になった。

宮部久蔵は
エリート学生から海軍に入った若い隊員を
特攻隊員に育てる教官の任務と、
特攻で出撃した隊員の援護の任務に就いていた。

だけど、
自分が生きていたいが為に、
特攻で出て行く若者の援護ができなかった。

敵艦に到達する前に撃たれて落ちて行く特攻隊員は、
自分のせいで
死んでしまったと思うようになる。



病んでしまう宮部久蔵。

泣きながら、空を飛んでいた。



『愛する家族を守りたいから生きて帰る』と、
貫きたい大きな気持ちは保ったまま
『だけど、そのせいで若い隊員が死んで行く』と、
宮部久蔵は矛盾に苦しむ事になる。


生気のない顔で
「そのせいで、若者が死んで行く・・・
  私はどうしたらいいんでしょうか・・・
    教えて下さい・・・・・」

援護から帰還し、同じく援護から帰還した景浦に
涙を落としながら聞いていた。

景浦は上官の宮部をバカにして
臆病者扱いをしていたが、
この頃は宮部を理解し尊敬していた。

景浦も一緒に涙を流し
「仕方のない事です」と答えるのがやっとだった。

大切にしていた妻子の写真をグシャッと握りしめて
苦しみを表現していた。




結果、特攻になる事を選んだのは、

その死んで行った若者たちへの
自責の念に駆られたからかも知れない。


飛び立つ直前。
後に宮部の妻が再婚することになる教え子の大石に
自分のゼロ戦と交換してくれと頼んだことで、
宮部は、心残りなく敵艦に突っ込めたと思う。

乗る予定だったゼロ戦の不調を見抜いた時の
宮部のガッカリした顔の意味は、
「あぁ、生き残ってしまう」だったんじゃないかと思う。

その生き残れるチケットを
大石に渡した宮部。

操縦席に、
メモと家族の写真を大石に残して。


機を交換した事で
生き残れるであろう大石に、
全てを託して
宮部は特攻して行った。

自分のせいで
自分が生き残りたかったばっかりに援護ができず、
無駄に死んで行ったのかも知れない若い隊員達に対して
自分も国の為に死んで行く事を選んだ。
そうしなければならなかったんだろうと思う。



搭乗前に
ゼロ戦の横で遠くの空を見上げてたたずんでいた大石。

なぜ、宮部が大石に託したのかはわからない。


ゼロ戦に乗る直前の
遠くの空を見上げていた大石に
生き残って欲しいと思ったのか?

特攻になる前、宮部に共感した大石が
敵機に追われている宮部を
死を覚悟で体当たりして守ったからか?

それが縁で出撃前に、
2人で語り合う事ができたからか?

たまたま隣の機で
大石が目に入ったからか?

他の若い教え子たちを死なせてしまった
その責任を取るために、
教え子の1人である大石には
自分の代わりに生きていて欲しいと思ったからか?


案の定、大石の機が不調になった。
隣にならんできた宮部のゼロ戦・・・。

焦る大石の目を見ながら
『戻れ』と大石に合図をし、
大石の機から離れて行った宮部(T_T)





宮部久蔵は卑怯者で臆病者。
海軍の恥さらし・・・

そう証言した戦友も多かった。

けど、それは
宮部と深く関わっていない人が言う証言だった。


宮部の本質を見抜いた人が
宮部を理解し、尊敬し、
宮部が戦死した後に
宮部の意志を継いで
宮部の家族を守った。


それは、大石だけじゃない。
初めに宮部に対して反感を持っていた景浦もだ。


宮部久蔵は、自分の願っていた思いの通り、
死んでも家族を守った。
それは、全て、
宮部の人格がそうさせた。




うわべだけの「イイ人、優しい人」ではない・・・。


これが本当のイイ人っていうんよ・・・(T_T)






この撮影後に亡くなった
晩年の大石役の夏八木勲さん。

セリフにも重みがあり、
とても感慨深かった。

「生き残った者は忘れてはいけない。
あと10年もすればこの世代はいなくなる。
伝えていかないといけない。」



夏八木さんだけでなく、
ヤクザの景浦役の田中さんも
井崎役の橋爪功さんも
武田役の山本学さんも
その他の戦友役の人も。


井崎役の橋爪功さんが病床で
「あと数カ月の宣告をされたのに、生きています。
  何故生きているのか判りました。
   宮部さんのお孫さんに伝えるために生きていたのです。
     宮部さん!見えますか!お孫さんが見えますか!」

宮部が井崎に生きるべきだと伝えたおかげで、
井崎は生きながらえた。

「井崎ーーっ!まだわからんかーーっ!」
この言葉に、あたしもズキッときた。



ヤクザの親分・景浦は、
特攻で出撃する宮部を
命を掛けて援護しようと決心していた。

だけど、景浦の機も不調になり、
追いつけなくなった景浦の前から
宮部のゼロ戦は消えて行った。

「また俺を置いて行くのか、宮部ぇーーっ!!
  置いて行くなぁーーー!!」

宮部の孫の三浦春馬を抱きしめた・・・。
とても愛おしむ眼差しで抱きしめた。

「俺は若い男が好きでな・・・」と。

後ろに立っていた舎弟の涙ぐむ演技。

あたしも涙が出た。

景浦のその態度。

宮部の孫に会えた嬉しさ。
宮部は戦死してしまったけど
孫の存在は、
あの時、宮部が生きていたという証。

健太郎を抱きしめながら
宮部を思っていたんだろう。





大企業の重役になっていた武田。
武田も大石と同じ宮部の教え子だった。

何度も孫の健太郎はアポを取ろうとしたんだろう。
だけど、アポさえも取れなかった。

思い切って会社まで行き
本人の武田に直談判。
側近の者にあしらわれながら叫んだ。
「宮部久蔵の話を聞きたいんです!!」

その言葉に武田は反応した。

予定をキャンセルしてまで
孫に宮部の話をしてくれた。
それだけで、
宮部がどういう人物だったのかがわかる。

宮部は
武田や大石らの養成訓練の合格を出さず、
特攻に出撃させないようにしていた。

もちろん反発し、宮部を陰で罵った。

ある訓練中に
伊藤という学生の機が
着陸直前に不調になり滑走路に墜落した。

上官はその死んだ伊藤を罵った。

宮部は即反論した。
控えめに、反論した。
「伊藤は素晴らしい人です。たるんでなんかいませんでした」

上官は激怒し
その場で宮部をボッコボコにした・・・。

それから、学生たちの宮部を見る目が変わった。
だんだん宮部の人格を理解し、
尊敬する教官になっていった。

そんな中に、大石もいた。






井崎も武田も
宮部の孫が訪ねて来た事に驚き、
そして、宮部の半生を伝えられた事を喜んだ。


全ては
宮部の人格。
生き方にブレがない、貫いた。


井崎が言った。
「臆病者じゃない。
   あの時代に、生きる事を貫こうとした宮部さんは
      誰よりも強い人だった・・・」






この映画は
原作よりストレートで解り易い。
原作はとても長く詳しく書いてある。

そして、
内容が少し違う。

残酷なラスト・・・。

これは映画では表現はできないだろう。



映画の方ではあり得ない演出もある。


終わりに近いシーン。

三浦春馬が歩道橋で
宮部の乗るゼロ戦に遭遇するシーン。

あたしは良いシーンだと思う。


人生に迷っている孫。
その孫と同じ年齢に戦死した祖父。

孫に敬礼をしながら
ゼロ戦は消えていった。


おじいちゃんからのメッセージ。


この孫はきっとまた立ちあがれる。

ダラダラ司法浪人をしていた自分を恥じて、
人の為に生きて行けるんじゃないかな・・・
って思えた。




前も書いたが、
ラストシーンの岡田くんの表情・・・。

これは、本当になんとも言えない。

あの表情から、

いろんな思いがくみ取れる。





あたしらは、
戦時中に生まれてない事を
喜ぶべきなんだろうけど・・・、

けどあたしは
あの時代に生まれたかったような気がする。



この映画の感想は
なにもかも、
一言では言い難い。



人の思いがこんなに強いって・・・。

今の時代では考えられない国の状況だから?

人を愛する事ってなんなんじゃろうか?


いろいろ考えさせられる・・・。

ただの悲しい映画ではないと思う。




ゆうべ、映画が終わる直前に
ダンナさんから電話があった。

終わってからかけ直した。

映画じゃないだろ?と、ダンナさんはあたしを疑った。



あたしは
ダンナさんみたいに行方不明にはならない。

あたしは
ダンナさんがむやみにあたしを疑う度に、
「あぁ、この人、やっぱりクロなんだな」って思う。

あたしの少しの隙を
確認もせず証拠も取らず
鬼の首を取ったみたいにあたしを責める。



なんか、全てがバカらしいんじゃけど・・・・




あたし、
今はまだ無限ループの最中みたいじゃし
あたしの考えも定まらない。




「永遠の0」



いろんな人に
観て欲しい。


原作を読むのは
ちょっと大変な本の厚みだけど、
原作も読んで欲しい。



百田尚樹さん、
あなたの作品はすごいと思った。

つか、作家ってすごいと思う。

あたまイイよ!(^◇^)





あ!!

そうだ!!

エンドロールに
この撮影に係わった人が2人亡くなったと
載ってあった。


1人は俳優の夏八木勲さん。
もう1人は誰だ?と前から気になっていた。

もう1人はボランティアスタッフの稲田堅次さん。

調べてみた。
2012年8月
茨城県の飛行場で、撮影前に滑走路横の芝刈りをしていた所に
一般人が操縦するセスナ機が滑走路を外れ
稲田さんにぶつかった・・・と。

なんてこと・・・(>_<)

享年39歳。


ご冥福をお祈りします。






















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